HOME | NEWS | 国際短編映画祭で上映された全編AI制作アニメが話題。AI字幕翻訳ツール「Subit!」によって翻訳字幕を提供
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国際短編映画祭で上映された全編AI制作アニメが話題。AI字幕翻訳ツール「Subit!」によって翻訳字幕を提供

俳優の別所哲也氏が米国で魅了された短編映画の楽しさを日本に紹介したいとの想いから1999年に創立した「アメリカン・ショート・ショートフィルムフェスティバル」。それから四半世紀が経過し、今では名称を「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA )」として、アジア最大級の国際短編映画祭として飛躍。毎年、映画好きな人に注目のイベントであると同時に、若手の映像クリエイターの登竜門としても知られている。

2024年のSSFF & ASIAは6月に開催され、「Illuminate Your Life~いのち 照らせ セカイ 照らせ」をテーマに掲げ、世界114の国と地域から集まった約5000本の作品から選りすぐられた270本の作品が上映された。その中でも話題の上映作品の1つが、映像や音楽、翻訳字幕など全編をAIで制作したアニメーション短編『The Artificial Conjuring Circle」だ。「映画祭代表である別所哲也が昔からAIへの興味が高かったことに加えて、昨今のAIに対する社会的関心の高まりや技術の進化を受け、AIだけで制作された映画を上映する好機が到来したと考えて企画しました」(SSFF & ASIA事務局 安部沙織さん)。

『The Artificial Conjuring Circle』の邦題は『人間再プログラム訓練』。イタリアのトランスメディア・アーティストでウィーンとリンツを拠点に活動し、デジタルとポストデジタルを組み合わせた芸術の研究をしているS()fia Braga監督が制作。地球上の生命を守るために人間と非人間が協力し合う時代を描いた5分の短編映画である。

The Artificial Conjuring Circle
S()fia Braga / 0:05:14 / オーストリア / 2023

同作品の翻訳字幕は、JVTAのAI字幕翻訳ツール「Subit!」を活用して提供した。
「映像の字幕翻訳の自動化が難しいとされる中、映画の無機質な世界観とも相まって人間が修正していないAI字幕のままでも楽しく鑑賞できました。作品によって精度のばらつきはあるものの、AI字幕のクオリティの高さに驚きました」と安部さんは振り返る。

SSFF & ASIA事務局によると全応募作品のうち、AIを何らか活用して制作した作品は100本程度だと言う。全体に占める割合は2%にすぎないが、今後増えるのは間違いないだろう。では、映画制作の現場でAIを活用する意味はどこにあるのか?

「10分程度の短編映画でもその制作には数年かかるなど、映画制作は膨大な手間や時間がかかります。AIが人間の仕事を奪うのではないかという懸念もありますが、一方でAIを活用して作業を効率化して制作期間を短縮することでより多くの作品を手がけられたり、自分では思いつかない映像をAIが生成して表現の幅を広げられたりするなどの可能性があります。本作品の上映によって、AIを活用した映画制作のポテンシャルを示せたと思います」

JVTAも当社が独自開発したAI字幕翻訳ツール「Subit!」を活用した自動翻訳字幕の提供を通じて、映画制作や映画祭に貢献するための取り組みを積極的に推進していく。

  • ショートショート フィルムフェスティバル & アジア
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